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  2009/09/09

 ECUに追加基板を取り付ける


前期型GC8のECUは、WRXとSTiでROM(プログラムの置き場所)の構成が違います。
・WRX:マイコン内臓ROMから制御
・STi:ソケット付された外部ROM(非汎用)から制御

汎用ROMを流用してチューニングするという目的で考えると、どちらの場合も追加基板が必要になります。(WRXとSTiのプリント基板そのものは共通)

グリッド社の「S28PCB」という型式の追加基板を利用する方法に基づいて説明します。
※ハンダ付経験と知識が無い方にはお勧めしません。※ハンダこて以外にハンダ吸い取り機が必要です。


ECUを取り外す前に、バッテリーの(-)ターミナルを外します。ECUの場所は助手席の足元です。カーペットをめくると銀色の鉄板が現われます。鉄板を外すとECUが見えます。ECUを固定するボルトとコネクターを外せば、ECUが取り外せます。

画像は取り外したECUです。


ECUのカバーを固定するネジを外します。カバーを外したらシャーシと基板を固定する
ネジを外し、基板を取り出します。

画像はカバーを外した状態です。


追加基板を取り付ける準備をします。WRXとSTiで作業が違います。

【WRXのみ】
画像のJ1という位置にハンダ付されている部品を外します。外す事で外部ROMからの読み 込みに切り替わります。ちなみに、J1をスイッチに交換するとノーマル⇔チューニングROMの切り替えが可能になります。(念のため説明書も参照下さい)


追加基板を取り付ける場所を確保します。

【WRXのみ】
画像の□で囲われている部分のハンダで埋まっている穴をハンダ吸い取り機で吸い上げて穴を復活させます。

【STiのみ】
画像の□で囲われている部分にICソケットが載っています。ハンダ吸い取り機でハンダを除去してソケットを外して下さい。


以後の説明は、WRXとSTi共通です。空いた穴に追加基板のソケットを挿入しハンダ付けします。これで追加基板の装着が完了です。


追加基板の上に「27C256」と呼ばれる汎用ROMが2個載ります。ROMライターと呼ばれる読み書き用の機器とプログラミングソフトが準備できれば、書き換えが可能になります。


ROMを乗せたらバラした順に組み立て直してクルマに戻して下さい。

なお、GRID社ではROMライターと専用書き換えソフト、さらに書き込み済みのチューニングROMを販売しています。