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ハイフロータービンはレスポンスを維持してパワーアップを求める時に最適なタービンです。
だいたいどのメーカーのどの車用にもそうですが、純正タービンをベースにコンプレッサー側をひとまわりくらい大きいサイズに交換して純正ハウジングをそれに合わせて加工するようになっています。
ご存知とは思いますが、タービン側の羽根はコンパクトな方がより高回転に廻しやすく、コンプレッサー側の羽根は大きい程吸気の充填率は高くなります。 本来は双方の羽根のバランスは崩れない方が運用は優しく、それゆえパワー重視だと勢い大きなサイズに交換ということに成ります。 しかしタービンのサイズが大きくなるとタービン側の羽根が廻しにくく(相応の通気量が必要なため)なり、それ故に低回転の力がでない、いわゆる『ターボラグ』が発生するのです。
出来るだけコンプレッサー容量を確保しながら低回転域より廻せるタービンを求める過程で例えばTD05のタービンにTD06のコンプレッサーを組み合わせたいわゆる『ハイブリッドタービン』などが実際に設定されていました。
ハイフロータービンはそのコンセプトの元にハウジングは純正そのまんまでなかの羽根だけ大きくすることで、ハイブリッド程ではないにせよより大きな風量を実現でき、なおかつ純正同様なのでポン付けが可能になっているのです。
性能に関してですが、既製の大型タービンやハイブリッドと違い羽根とハウジングのバランスが取れていないため、それら程の風量が無いのが現実です。 ですからパワー的にもそれら大型タービンに比べればやはり劣ります。 しかし手軽に使える点、レスポンスが維持されている点から有用なタービンの一つと考えます。 ですから性能にして300台で充分とお考えの方には最適と思われます。
あと重要なのは価格、純正ベースですからOH&改造だけですので下取り条件で考えても大型タービンに比べればとても安いと思います。 またショップで扱っているそれら商品は、実は国内で3社ほどでしか製造しておらず、ショップはその店に外注という形でそれぞれのノウハウと加味したタービンを作り出しています。 ショップによって微妙に味付けが違ったりするのでそれも面白いところだと思います。
総馬力的にはあまり大きな変化は見られませんが、面白い結果がでると思いますよ。
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