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▼しゅうさん:
>今度、GDB−Cのショックを交換しようと思っています。
>現在ダウンサスのみでローダウン(F-40,R-25)しています。
>ノーマル時よりショックの底付きが気になるので、ストロークを増やそう考え、エナペタルに純正形状のビルシュタインのケースをショート加工したものを注文しようと思いました。
>そして問い合わせた結果、「ノーマルショックでバネが遊ばないならショート加工は必要ない」や「ショート加工してもバネが線間密着してそれ以上ストロークしないから無駄」と言われました。
>加工しないほうがいいのですかと聞くと、「どうしてもショート加工しろと言うならしますが、ストロークしすぎてタイヤハウス内に接触しますよ」という返事。
>上記の「ショート加工してもバネが線間密着してそれ以上ストロークしないから無駄」と「どうしてもショート加工しろと言うならしますが、ストロークしすぎてタイヤハウス内に接触しますよ」は矛盾しているような気がします。
>
>そこで皆さんにお聞きしたいのですが、
>1.ノーマル形状のバネってショックのストロークを邪魔するくらいすぐに線間密着するものなのでしょうか?
ダウンサスの場合あり得ます。純正を含む車高の落ちないバネであれば
ストロークに対して余裕があることが多いですけどね。
>2.GDB−Cのタイヤハウスってそんなに余裕がないのでしょうか?
少なくともGC8よりは余裕があるように思いますが(^^;
>3.上記のダウン量ならどの程度ショート加工するのがベストでしょうか?
ショート化する意味があまり無いです。
というか、目的の縮みストロークを確保するためには、ダンパーの
ショート化ではなく、「縮みストロークを有効活用できるバネレートの
ダウンサスへ変更する」が正解です。
まず、ダウンサスで注意していただきたいのは、純正スプリングと同等の
運動性能等を確保するためには、車高を下げることで本来受け止められる
はずの荷重を吸収できるだけのスプリングレートが必要になるのですが、
乗り心地や、純正ダンパーとのマッチングを重視するためにレートが
純正とほとんど変わらない場合が多いため、事実上格好だけのものばかり
という点です。-40mm/-25mmも下がるダウンサスということで、本当は
7kとか8kとかのメインレートが必要になるんですけどね。
それだけのレートが無いために、簡単にフルバンプしてしまうんですよ。
#まぁレートを上げたからって今度はダンパーの動く量が少ないので
やっぱり乗り心地はさほど良くはならないですけどね。
ちなみにフルバンプといっても正確にはバンプラバーに接触しているので
バンプタッチと言ったほうが良いかと思います。
但し、純正ダンパーで4cmも落とすと、事実上1cmか2cm程度ストロークすると
バンプラバーに当たってると思いますが。(笑)
ここでダンパーをショートストローク加工した場合どうなるかというと、
ダンパーのロッドが底突きする前にバンプタッチしているので、
意味がないです。
もし、それ用にバンプラバーをカットしたり短いものに交換している場合は
ストロークすることが出来ますが、そのダウンサスでは純正ストロークの
場合ありえない範囲でアームが動くことになり、フェンダー干渉どころか
アームロック等が起きる可能性もあります。
車高調等でショートストロークの場合、それなりに高いバネレートがある
ためにそこまで動くことは(きちんとセットアップされたものであれば)
ありません。
ということで、突き上げ感が気に入らないのであれば、
・車高がノーマルでよければ、純正バネに戻す。
・車高を下げたままにしたいならば、車高調キット等へ交換する。
のどちらかしか事実上選択肢はありませんよ。
本来は下がった車高を補えるだけのバネレートをもったダウンサスを
使うのが望ましいところなんですが、残念ながら存在しないと思います。
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