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>>どんな症状が、出るんですか・・・もしかして、ブロ-しちゃいますか・・・
>本気で走る人であればあるほど、ブローの可能性は高くなります。
>過去ログ検索で調べてみましょう。
と思ったんですが、探すのに一苦労だと思うのでズバリ書きます。
エアクリーナーをむき出しフィルターのファンネルタイプに交換すると
吸気抵抗が減り、パワーが出しやすくなります。
ですが、このファンネル/テーパー形状がくせ者で、ファンネル形状では
中心部分より外壁に沿った空気量が増えます。逆にテーパー形状では
外壁部分より中心部分の空気量が増えます。
エアフロメーターのセンサー(ホットワイヤー/フィルム)は配管の
中央部分に位置します。
つまり、純正の状態に較べて実際に吸い込んでいる空気量と誤差が
発生します。
(旨く組み合わせることで誤差を解消することも可能ではあります。)
ECUはこのエアフロ電圧を元に、その時の状態にあった目標の空燃比に
なるように計算して燃料噴射量を決めています。
ここでエアフロの測定結果と、実際に吸い込んでいる空気量の差があると
誤差の分だけ実際の空燃比が変化します。
濃い方ならばすぐに壊れることはありませんが(だからって濃くしても
パワーが出るわけではないし、逆にノッキング発生したり、完全に
燃え切れてないガスが流れること(=排気温度の上昇)でタービンや
触媒への弊害も)、一般的にはほぼ確実に薄い方にずれますので、
これがヤバイです。
純正は壊さない為に安全マージンとして濃いめになっているのは確実で、
薄くなることでパワーは出るかもしれません。
ですが、なぜ濃いめになっているかというと、実際にパワーの出る
空燃比ではパワーが出ても、ブーストが掛かっていれば掛かっているほど
燃焼温度(not排気温度)が高くなり、ピストンが溶ける可能性がでます。
正確には、ピストンの温度が上がることでそれが原因のデトネーションが
発生し、それによってピストンが溶けるわけですが。
それを抑制するには、根本的な対策としてはエンジンの冷却能力の
向上となりますが、レース専用エンジンではないので完全には無理です。
さらに、EJ20のようにビックボアのエンジンではピストンが大きいので
ピストンの冷却性に難があります。(ピストンの冷却はオイルもしくは
ピストンリングを介してシリンダー壁向こう側の冷却水です。)
その為、必要以上に燃料を噴射し、その気化熱でピストンを冷却する
燃料冷却を行います。
というわけで、燃調が薄くなることでデトネーション防止の燃料冷却が
出来なくなることが危険なんです。
このことから、むき出しタイプのエアクリーナーを装着するならば、
ちゃんとECUセッティングしなくてはならない、ということになります。
尚、AFC等の燃調コントローラでもある程度カバーできますが、
やっかいなのは、エアフロ電圧を補正するだけでは点火時期も変わって
くるので完全なカバーは難しいといういことと、本気で調整するなら
やっぱり全領域空燃比計が必要なのでAFC等の中途半端なものを使うなら
ECUでやったほうが良いというわけです。
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