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センターハブボルトの締め付けトルクは? ワゴ丸 04/5/3(月) 10:27

すみません、脱線です。(しかも今更・・・) DIY若葉 04/5/10(月) 8:00

すみません、脱線です。(しかも今更・・・)
 DIY若葉  - 04/5/10(月) 8:00 -
  
今更であり、このスレとは脱線しているので恐縮ですが。
締付けトルクについていろいろ議論されていましたがあまり明快な回答が
なかったのとデータベースになるということでちょっと自分なりに調べて
みました。(能書きたれる器じゃないのにぃ・・・)
買うと高いので最寄の図書館にて締結に関する専門書を借りてきました〜。
しかも新しいのは単位がNなのでkgfの古めのものを・・・(笑)

締付け力について
T;締付けトルク(kgf・cm)
d;ネジの呼び径(直径)(cm)
P;締付け力(kgf)
K;トルク係数  とすると次式
T=KdP
が成り立つ とのことです。
なおKについては0.2を標準としているが、接触面の表面処理、潤滑の有無、
ボルト径の大小、ねじの精度などによって0.1〜0.4程度の間で変化する 
とのことです。
ここでK=0.2としてM20で締付けトルク10kgf・mの場合の締付け力
を求めてみますと
P=2500kgfとなります。
このときの引張応力σを求めてみますと
σ(kgf/mu)=P(kgf)/A(mu) A;ボルトの有効断面積
から10.2となります。
締結においてはこの引張応力が小さすぎると緩んでしまう恐れがあり
保証荷重応力より大きいと破損する恐れがあるようです。
ボルト、ナットとも機械的性質が強度区分によって分けられています。
例えば強度区分5.6のボルト(保証荷重応力28.2kgf/mu)
でM20でトルクを20kgf・mと30kgf・mの場合のσはそれぞれ
20.4と30.6となるので30kgf・mではトルクかけすぎですが
強度区分8.8のボルト(保証荷重応力58.2kgf/mu)
の場合だと問題ないということです。ただこの強度区分の適正な応力が
どれくらいかなのかは調べてありません。(ですのでこの場合締付けが
足りないかも知れません)
また、座面の面圧が大きすぎるとボルトの頭部およびナットの座面が被締付物
の表面にめり込んでボルトの締付け力が低下し緩みの原因ともなるそうで
座面の有効面積Aw(2面幅をB、ボルト穴直径をd0)とすると座面面圧σcは
σc=P/Aw、Aw=(B^2−d0^2)・π/4  (^2は2乗)
で表され、長時間にわたって座面の沈下を生じない限界面圧として
鋼で30〜50、鋳鉄で40〜100、アルミ合金で20〜30kgf/mu
の値が与えられているそうです。
また(私見ですが)緩めトルクについて考えますと締付け力が経時変化とともに
変わっていくかというとほとんど変化しないような(むしろ小さくなることは
ありそうですが(熱などにより被締付物が膨張している場合は別ですが))
気がします。ですので緩めトルクが大きいのは経時変化により(固着等によって)
座面やねじ面の摩擦力増大の影響が大きいと思います。この摩擦力が締付け時
と緩め時で全く同じと仮定した場合は計算上では締付け時の90%程度の力で
緩むそうです。

ハブの部分のおねじやめねじの強度区分や被締付物の材質、ベアリングで
あれば許容締付け力などがわかれば今回の締付けトルクについてもある程度の
答えは導けるかもしれませんね。
しかしながら、トルク法自体、締付け力のばらつきが大きいが管理が簡便
であることから広く用いられている方法のようです。
と私ごときが専門書をかじった程度で書いているので間違った部分や
抜けている部分がございましたらご指摘くださいませ。
以上でございます。長文失礼しました。
引用なし
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