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こんにちは。
まずはマグネットクラッチ(ベルト動力をコンプレッサーへ繋いだり切ったりするパーツ。電磁磁石でON/OFFする。)からの異音なのかコンプレッサー本体からの異音なのか見極めが必要です。
今回のように、ベルトを強めに張ったら異音が消えたのならマグネットクラッチの可能性は低いです。クラッチからの異音の場合、ほとんどがクラッチ内のベアリングの損傷によるものですので、ベルトを強く張るとさらにひどくなる事が多いです。これはベルトを外して手でプーリのガタをチェックすることでも判断がつきます。
次にコンプレッサー本体ですが、外見からではモチロン判断できません。冷媒圧縮用のシリンダー(レシプロやロータリーなどがあります)が磨耗して異音が発生することは稀で、圧が上がらなくなりエアコンの効きが悪くなって発覚します。ゲージマニホールドを接続し、高圧〜低圧の数値から判断します。
前置きが長くなりましたが、今回の場合は11年15万キロということもあり、コンプレッサー内のベアリング損傷、もしくはシリンダー焼き付きの可能性が高そうせす。クーラーベルトを外し、キースイッチON・エアコンスイッチONにしてマグネットクラッチが接続された状態でコンプレッサーを手で回し重さを点検します。が、普通の重さがわからないと比較検討できませんので、プロに任せたほうが良いかもしれません。
完全に固着しないまでも、手で回せないほど重いときもあります。エンジンのパワーを体感できるほど喰われているとなると、手で回すのは無理かもしれません。ベアリングにしろ焼き付きにしろ、どちらも新品又はリンク品への交換になります。中古は・・経験上、あまりお勧めできません。ベアリングの損傷でしたらコンプレッサー交換(マグネットクラッチも消耗しますのでセット同時交換が前提)のみで済むかもしれませんが、焼き付きの場合、シリンダー内に焼き付き時の鉄粉や切り子が循環してしまい、コンデンサーやエバポレーター、エキスパンションバルブなどが詰まってしまう、またサイクル内に残留した鉄粉などにより、せっかく新品に交換しても、その新品コンプレッサーを壊してしまう事もあります。このような事から、焼きついた場合、サイクル内の清掃やレシーバータンク交換などの追加作業が必要になり、修理代が高額になりがちです。10万は妥当な範囲の見積もりかな?と思います。ディーラーより自動車電装店のほうが安い場合があるのでいくつか見積もりをとることをお勧めします。ディーラーも自社では修理せず、こういった電装屋に外注してる事が多いですから。またHPを出していない所の方が多いと思われますので電話帳で探したらいいもでは?
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