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コンプレッサー下流の圧力が設定値に達した場合、ウェィストゲートを開きタービンに掛かる排気圧をバイパスさせてタービン回転を下げることでブースト制御が行われます。
ウェィストゲートを駆動するアクチェータ自体は0.5〜0.7kg/cm2(以下単位略)程度の圧力を掛けると作動しはじめます。
作動開始圧自体はアプライドでも異なると思いますがEJ20Gは整備書では0.55〜0.63とされています。
これ以上のブースト圧に制御するには(通常のWRX)
・制御目標値以下ではコンプレッサー下流−アクチェータ間からコンプレッサー上流(ほぼ大気圧)へ圧を逃がしアクチェーターを動作させない
・制御目標値に達したらコンプレッサー上流への逃がしを止めアクチェータを作動させる
0.3というのが正しい値だとすると、正常なアクチェータの作動圧にも達していないので、制御系(ECU含む)の不良というセンも薄くなります。
上記のとおり、電子制御系を取り去りコンプレッサー下流とアクチェータ配管を直結してもアクチェータ作動開始圧程度の圧力にはなるはずです。
0.3が正しいとして考えられる要因は
・アクチェーターの作動圧が下がっている→アクチェータの単体加圧試験
・タービン以前での排気圧力漏れ→マフラーに詰め物をして各部の排気漏れを点検
・ウェィストゲートバルブの密閉不良、又はアクチェータロッドの変形→フロントパイプを外し目視などで調べます
・コンプレッサー上流の詰まり→コレはまともにアイドリングしなくなりますけど
・コンプレッサー下流配管(ブローオフ、インタークーラー含む)からの漏れ、又は詰まり→目視又は、加圧試験
・ターボ不良→コンプレッサー下流とアクチェータ配管を直結しアクチェータ作動圧程度まで上昇することを確認
といった辺りでしょうか
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