記事一覧

  2009/09/09

 レゾネータの取り外し(GC/GF8A~C型)


ターボ車は夏場でも冷えた空気を入れる事で低回転から安定したパワーを手に入れる事ができます。インプレッサはフェンダーの内部に吸気音削減の目的で、レゾネータ(別名称:エアチャンバー)が装備されています。これを取り外した上、ブレーキ冷却用ダクトに穴を開けます。この2つの加工により、ブレーキ冷却ダクトから進入した冷えた走行風はフェンダーの内部に流れ込み、エアクリーナーに導かれます。この加工をするとエアクリーナーの吸気口から純正ブローオフバルブの「プシュ~ン」という音が聞こえるようになります。ブローオフ動作音はおまけ程度の音ですので、大きな期待はしないで下さい。

※この説明はA~C型のWRX/WRX-RA/STiを対象にしています。
※エアバック取付車はバッテリーのターミナルを外して1時間経過後から作業を行って下さい。

下の写真はC型セダン用のレゾネーターの姿です。ぶるんさんの情報によると、C型ワゴン用は形状が違うそうです。説明図をメールしてもらいましたのでこちらをご覧下さい。なお、A型のWRX-RAもワゴン用と同じ形状のものが付いているとの情報をこじおるさんから頂きました。情報提供を有難うございます。



1.ジャッキUPし、右前タイヤを取り外す。

タイヤより前方が低くなっている所で作業すると楽です。



2.バンパー右側下のカバーを外す。

固定するピンのうち4個は真中を押すと外れるタイプです。2個は+ドライバーで外します。



3.レゾネーターを確認する。



4.ブレーキ冷却ダクトを取り外す。

ダクトは工具無しでバンパーから外せます。



5.ブレーキ冷却ダクトに穴を空ける。

ブレーキ冷却用穴からフェンダー内に空気が入る位置を選んで穴を空けます。(カッターで簡単にカットできます)



6.レゾネーター本体を取り外す。

最初にタンク本体をぶら下げているネジを1ヶ所外します。(写真取り忘れました)バンパーのブレーキ冷却穴から覗けば見えます。レゾネーター本体の前側にあります。次にピンを外してレゾネータを左右に分離します。(写真のピンで挟んであるだけ)全て取り外すと、片側が外れます。



ピンはこんな格好です。



フェンダー内に残った片側はネジ2本を外すと取り外せます。



7.吸気パイプを取り外す。

吸気用パイプはエンジンルーム内のエアクリーナBOXの横でに有るネジ1本で固定されています。10mmスパナで外します。



パイプを引っ張ると取り外せます。写真はレゾネーターと合わせてみたものです。



8.吸気パイプの加工

吸気パイプを金ノコで3分割します。



吸気側のパイプと吸気口のパイプをドッキングします。



ドッキングしたらビニールテープを巻いて固定します。



吸気パイプをフェンダー内に戻します。
ネジ止めは、結構手間です。



9.仕上げ

エンジンルーム内のエアクリーナーBOX横に数ヶ所ほど壁に穴が空いている所が有ります。熱い空気が流れ込むのを防止するため、アルミテープで穴を塞ぎましょう。



後はあせらず、分解した逆の順番で元に戻します。レゾネーターは再使用できませんので、地方自治体で定められた不燃ゴミの日に捨てて下さい。

10.終了

ここまで作業して2時間弱です。作業後のコーヒーは美味しいです。協力を頂いたてつさんに感謝します。